東京新聞記事「障害者の就労支援にドローン活用法探る 和歌山県知事が千葉・東庄町視察」

ドローンを操縦する岸本周平・和歌山県知事(右)=東庄町で

 ドローンの技能教習や機体修理などを進める千葉県東庄町の地域拠点「町ドローンパーク」を、和歌山県の岸本周平知事が視察した。障害者の就労支援や災害対応をはじめとするドローンの活用可能性を探っていきたいという。

 運営主体の国際ドローン協会(東京都江東区)の代表理事榎本幸太郎さん(49)によると、ドローンは作業現場から離れた場所から遠隔操作ができる、技能を習得すれば、遠出が困難な肢体不自由者らの就労機会拡大に結びつく。

 榎本さんらは実際、障害者の技能教習にも力を入れており、生まれつき右腕がなく、左腕も肩の先までしかない16歳の少女を指導。コントローラーを足で動かし機体を自在に飛ばす少女は7月、ドローン操縦の国家資格を取得したという。

 岸本知事は、この少女を紹介されたことをきっかけにドローンパークへ関心を抱き、現地を8月31日に訪れた。

 「ドローンを障害者の就労支援につなげたい。自宅から操縦できるのは大きい」と話した。岩田利雄町長、榎本さんとの懇談では「和歌山は山地が多く、災害復旧や防災への活用を事業化した。名産のミカンの生産者の高齢化が進んでいる。農作業への活用も探りたい」と期待を寄せた。

 ドローンパークは、今年3月、町立の旧東城小学校跡地に開校。昨年12月にドローンの国家資格が導入されたことを踏まえ、免許取得や熟練操縦士の育成など、スクールとしての機能が施設の中核になっている。(堀場達)

障害者の就労支援にドローン活用法探る 和歌山県知事が千葉・東庄町視察:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

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